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イベント、共創活動
2021.07.09
一般社団法人PMI共催「家族イノベーション」を考える会
「理想の家族」って、なんだろう?
昨日は、「家族」のアップデート、「家族イノベーション」について考える勉強会がありました。
私たち母親アップデートコミュニティは、「母親を、もっとおもしろく。」をビジョンに、これまでの理想の母親像という固定観念にしばられずに、100人100通りの幸せをそれぞれ見つけていこうと活動しています。
コミュニティメンバー向けに開催いただいた勉強会。
戦後の日本がつくってきた「理想の家族」のカタチが、個人の幸せのカタチとずれてきているのではないか。そんな問題意識から生まれた「昭和平成の家族モデルを超えた、多様な幸せを支える社会のかたち」のミレニアル政策ペーパー。
この政策ペーパーを出されている「Public Meets Innovation」のみなさんと、「家族」のアップデートについてディスカッションしました。
コミュニティメンバーのささのりさんが描いてくれたグラレコです。
「理想の家族」の呪い
戦後「理想の家族」とされてきたのは、結婚してお父さんが外で働き、お母さんが家を守り、子どもが2人いて、マイホームをもつような家族。
そのあと、共働き世帯がこの30年で増えて、今や専業主婦世帯の2倍になっている。
これまでの「理想の家族」像を求めながら、子どもを産めよ、育てよ、働けよ、「母親がやるべき」というプレッシャーに、「自分がやりたいことを諦めればなんとかなる」と踏ん張っている母親が多いと感じています。
私は、母が専業主婦、父が自営業経営で、姉がいるという標準的な4人家族のなかで育っている。母は結婚したときに仕事を辞めたのですが、「やっぱり仕事がしたい」と仕事を再開してから、家庭はうまくいかなくなってしまいました。
でも「理想の家族」像があって、離婚をする家庭も珍しかった時代。姉が猛反対したこともあって、離婚はずっとしないまま、17年もの年月が経ってしまいました。「理想の家族」の呪いに苦しみ、母子家庭であることもなかなか言えなかったけど、なんであのとき母に離婚をすすめて、「自分の人生を歩んでもらいたい」と言えなかったんだろうと後悔しています。
そして令和になっても、「理想の家族」の呪いはいまだに根強いと感じてます。昔は助け合いで成りたっていたご近所システムも失われ、核家族化が進んでいる。ひとつひとつの家庭で自己解決しなければならない負担と期待が大きく、理想と現実とのギャップは広がっている。
同性婚や事実婚、シングル世帯など、多様な家族のあり方も増えているし、選択的夫婦別姓もいまだに実現されていない。
このような現実に悲観的にならずに、自分たちでできることをして、助け合い、学び合いながら、それぞれが自分の幸せを見つけていく。
そんなことを私たちは「オンラインご近所システム」というカタチで、社会実験しています。
まだまだ道半ばではありますが、理想の家族、理想の母親に縛られずに、それぞれが100人100通りの幸せを見つけていく。新しい共同体のカタチを模索しながら、活動をつづけています。
Public Meets Innovationでは、家族のアップデート、家族イノベーションについてのアイデア・提言を募集しているそうです!
引き続き考えて、取り組んでいきたいテーマです!