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イベント、共創活動
2021.12.21
一般社団法人Waffle共催「親のジェンダーバイアス」
母親アップデートコミュニティ(HUC)と、一般社団法人 Waffleさんとのコラボイベントをしました。
なんと、申込みが96名。
「親のジェンダーバイアス」に焦点を当てたイベントは、斬新だと思いますが、このテーマでこれだけの申込みがあったのは、本当にうれしいです。
親、保護者や周りから与えられる無意識のバイアスや進路選択の影響などをデータを使いながら見ていきます。
ゲストには、IT分野のジェンダーギャップを埋めるために、女子中高生を対象にプログラミングや起業家体験プログラムを提供する一般社団法人Waffle 代表理事の田中さん(アイヴィーさん)をお招きして、ディスカッションをしていきます。
イベントページより
私自身、文系出身で新卒からエンジニア職でIT企業に入社していることもあり、アイヴィーさん、Waffleさんの活動にすごく意義を感じています。
IT企業で、特にエンジニア職は女性比率が低いんです。ここにアクションしていかないと、ずっとこの比率は変わっていかない。
ITは、「IT企業」という言葉も無くなるくらい、基盤となっているので、この領域に、女性や多様性が入っていかないと、これから創られる未来のテクノロジーやシステムに影響が出てしまう。
たとえば、AIの「顔認証システム」のサンプルデータに性別人種バイアスがあり、黒人女性の認識率が低かったというニュースが前にありました。
意思決定層に女性が少ないことや、 IT領域におけるジェンダーバイアスは、未来に大きな影響を与えてしまうと実感するニュースでした。
今回のイベントで印象に残ったことを、HUCメンバーのさいとーが描いてくれたグラレコで振り返っていきます。
データが満載でロジックがしっかりしていて、ほんと勉強になりました。
なぜ女子中高生にITの興味が薄まるのか?
年令が上がれば上がるほど、女子はITへの興味が薄れていくというデータが。
エンジニアを目指す女子が、日本はOECD加盟国でワースト1。
Waffleさんは、特に中高生女子にフォーカスされています。
ここで興味深いお話だったのが、
知識の壁、技術の壁、習慣の壁。
これらの壁をひとつひとつ取り除いていく必要がある。
なぜ女子中高生にITの興味が薄まるのか?
大きく2つの理由があるといいます。
- ロールモデルがいない
- 親のジェンダーバイアスが影響している(娘さんへの影響は、特に母親)
学校におけるジェンダーバイアスも、ロールモデルがいないことが影響している。
生徒会長や、理科の先生に女子が少ないと、女子の比率が下がる。
そして、親のジェンダーバイアス。
産まれたときから、「男の子だから」「女の子だから」は、無意識のうちにバイアスがかかっていると思います。
「男の子」には、このおもちゃを与えようとか、ブルーの服を着せてあげようとかも、その一例。
この動画は、まさにそれを表していて、興味深かったです。
そして、子どものキャリア選択には、親の影響が大きいというデータも。
女性だけのコミュニティは必要
私たちも、「母親アップデートコミュニティ」なので、女性だけのコミュニティなのですが、「なぜ女性だけか?」「逆に多様性が無いんじゃないか?」 と聞かれることがあります。
- 女性だけで集まると、異性の目を気にしなくて済む(ジェンダーバイアスがかからない)
- 女性特有の課題をシェアできる
この意味は大きいと思っています。
女子校出身の女性起業家が多いのも、今となっては納得できます。
これが、男性が数人入ってくると、一気に空気が変わる。
極端な話しかもですが「リーダーは男性に任せればいいかな」という無意識のバイアスが生まれたりするし、一気に女性特有の悩みや、リアルな思いをシェアできなくなったりする。
また、イベントにご参加いただいていた戸倉さんが「女性向けテックコミュニティが必要だと思う10の理由」をツイートしてくださっていました。
リンク先記事は、こちら。
まずは、言葉に気をつけるところから
戸倉さんがエンジニアになったのも、親の影響があったとのこと。
小さい頃にゲームをよくやっていて、妄想力を鍛えたり、没頭する経験があったのが、大きかったそうです。
この話しは、すごく興味深かったです。
バイアスは、誰もが無意識に持っているもの。
その全てが悪いわけではない。
ただ私は、無意識のバイアスが、「低い天井」となって、その人の可能性を狭めてしまうことは無くしていきたいと思っています。
まずは、自分の無意識のバイアスに気づくところから始めたいと思います。
「女の子だから」とか「女性だから」とか「母親だから」とか、カテゴライズする言葉は使わないように意識していきたいです。
参加者のみなさまもチャット欄や、ツイート(#母親アップデートのハッシュタグ)で盛り上げていただき、本当にありがとうございました。