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コミュニティづくり講座、講座

2021.12.21

品川女子学院様向け コミュニティづくり講座

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ありがたいことに品川女子学院の中高生向けの特別授業をする機会をいただきました。

テーマは「コミュニティ」。

2年前に母親アップデートコミュニティ(HUC)を立ち上げ、コミュニティの持つ可能性や、大切さを感じ、学生のみなさんにもそれを知って欲しいと思っていたので、このような機会が持ててうれしいです。

参加した学生さんからは、「コミュニティは人間関係が大変そう。という気持ちが、コミュニティは自分でつくるもの。ワクワクしたものに変わった」などのフィードバックをいただきました。

また「ジェンダーなどの社会課題に取り組みたい」と言う学生もいて、「希望」を感じます。

この講座の目的は、こちらの3つでした。プレゼンテーション、ワークを含めて、あっという間の90分。

1. コミュニティの大切さを知る
2. コミュニティについて考えるキッカケにする
3. 今後コミュニティをつくる、参加する時のノウハウを得る

 

今日は、この講座にいただいたフィードバックと、私の気づきを書いていきます。

目次

  1. コミュニティは「与えられる」ものでなく「自分でつくる」もの
  2. コミュニティには「安全安心」が大切
  3. 「こんなコミュニティあったらいいな」を考えてみる

1. コミュニティは「与えられる」ものでなく「自分でつくる」もの

コミュニティは「与えられる」ものから、「自分でつくる」ものに変わってきています。

これまでは地域のコミュニティなど、自分が動かなくてもコミュニティに属することが当たり前でした。それが、インターネットが普及し、リアルな人のつながりは薄れてきています。逆に、自分が興味関心を持っているテーマでは、インターネットを通じて、つながりやすくなっています。

「自分でつくる」ものと言っても、自分で旗を掲げる人だけがつくるのではなく、そこに参加する人、応援する人も含めて、いっしょにつくるのがコミュニティだと思います。

コミュニティを「自分でつくる」という意識が持てれば、自分がすでに参加しているコミュニティがもっと良くなるし、「こんなコミュニティがあったらいい」というものを、自分でつくることもできる。また、コミュニティを見つけていくのも、自分で自分の居場所をつくることになります。

(参加者からのフィードバック)
・コミュニティについてよく知らなかったのですが、今日参加したことで「自分はこういう居場所が欲しいと思っていたんだ」と気付きました。また、やってみたいと思ったときにどこかに参加しに行くだけではなく、自分から創るという手段があるのだと知りました。

・コミュニティには色々な役割があるので自分の居場所を見つけやすいし、自発的に何かをするというのが好きなのでとてもワクワクした。私も自らコミュニティを立ち上げたいと思った。

自分が安心できる、自分の個性を出せる居場所(コミュニティ)があることは、生きるうえで大切であると感じています。

これが、「与えられる」ものであると、自分にとって居心地の良くない居場所であったときに、つらくなってしまう。

「第三の居場所」という言葉もありますが、家庭、学校だけじゃなく、塾、趣味でつながる場など、色んなコミュニティがあります。安心できる、楽しめる居場所を「自分でつくる」ことができれば、人生が豊かになる。

それが少しでも伝わったのであれば、うれしいです。

2. コミュニティには「安全安心」が大切

そもそもコミュニティとは、なんでしょうか?

いろんな定義がありますが、私なりの定義は、

「参加者ひとりひとりが目的を持って自発的に関わり、フラットな関係でコミュニケーションする場」です。

画像1

この場の土台となるのは、「安全安心」です。

「安全安心」がなければ、自発的に関わることも、フラットな関係でコミュニケーションすることもできない。

私たちのコミュニティで大切にしているルール「誰も否定しない」についてもお話しました。

(参加者からのフィードバック)
・コミュニティというものがどのようなものか知ることができた。やはり自分の意見を言える場というのは、安心安全が大事なのだと思った。また、誰も意見を否定しないということで意見を言いやすい場にしている。あと、受け入れると受け止めるの違いはとても大切だと思った。

・安全安心を確保して、誰も否定しない受け止めるという姿勢が大切なんだなと思いました。
また、そのコミュニティにいる全員が同じ心持ちでいる必要はなく、好きな時に参加すれば良いという考え方はコミュニティ内の人の心を楽にするなと思いました。

・コミュニティはフラットな場所であること。私はコミュニティに新しく入るには新しく入るにはハードルが高そうとか思っていたけどフラットな場と聞いて思っていたよりも簡単に入ることができるんだなと気がつきました。コミュニティに入ると接点とか視点が増えるということがとても良いメリットだと思いました。

 

3.「こんなコミュニティあったらいいな」を考えてみる

ワークでは、「こんなコミュニティあったらいいな」を参加者それぞれが考えてみて、それをシェアしていただきました。

いろんなコミュニティの話が出てきて、おもしろかったです。

・運動したい人が集まる
好きなスポーツとかそれぞれ違う。
コミュニティがあることで体験したことないスポーツとかを体験してみたりできる。自分が好きなスポーツとか運動とかが見つかって続くことができる。

・クイズをみんなで楽しむ
ただクイズをするだけではなく、楽しみを人と共有したい。お互い高め合える。

・コツコツ何かしよう
例えば、勉強を毎日30分やると決めて、できたかどうかみんなに報告。そして30日続けられたら表彰。みんなで行うことで、私もやらなくちゃ、と思うことができる。モチベーションを保つことができる。

・年齢が関係ない集まり
街歩きをするコミュニティ。おじいちゃん、おばあちゃんもいっしょ。

・女性らしさ、男性らしさからの解放
自分の生得的に持っているもの(男性、女性)に対する社会の固定概念から、生きづらさを感じている人は多い。お互いにその人の良いところ、その人らしさを認めてあげられるような場。

コミュニティの大切さ、メリットを感じていただき、自分ごとにして、いろんなアイデアが出てきたことが、ありがたいです。

たくさんのフィードバックもいただき、本当にありがとうございました。

(参加者からのフィードバック)
・コミュニティというものについてよく知ることができた。コミュニティというものは大人になっても大事そうだしこの講座は必ず役に立つと思ったから。

・安全安心と仰っていましたが、それを維持するのはとっても大変だと思うので、誰もが過ごしやすい場所を作っているのがすごいなと思いました。
今の時代はオンラインという選択もあるので、コミュニティの目的や参加する人に合わせた形というのが多様化していくのではないかと思いました。
楽しい講座をありがとうございました。

良いコミュニティがもっと増えれば、自分の人生を楽しむ人が増え、しあわせの輪が広がっていくと信じています。

これからもコミュニティの大切さ、「自分でつくる」ためのマインドや、ノウハウを伝えていきたいと思います。

貴重な機会をありがとうございました。